家計簿をもっと“ラク”に管理しよう
毎月の家計簿、Excelでつけている方も多いと思います。
でも、こんな悩みありませんか?
- 合計や平均を毎回手で計算している
- グラフを作るのが面倒
- データが増えると見づらい
実は、Python を使えば、これらの作業を“自動で”できるようになります。
しかも、Google Colabという無料ツールを使えば、インストールも不要で、すぐに試せます。

- Googleで「Google Colab」と検索
- 「新しいノートブック」をクリック
- すぐにPythonコードを書ける状態になります
Googleアカウントがあれば無料で使えます。

次のようなデータを kakeibo.xlsx
という名前で保存してください。
日付 | 品目 | 金額 | カテゴリ |
---|---|---|---|
2025-01-03 | 食パン | 180 | 食品 |
2025-01-03 | 牛乳 | 220 | 食品 |
2025-01-04 | 電気代 | 5200 | 光熱費 |
2025-01-06 | 交通費(電車) | 600 | 交通 |
このファイルをGoogle Colabにアップロードして使います。
Colabのセルに次のコードを貼り付けて実行してください👇
import pandas as pd
# Excelファイルを読み込む
from google.colab import files
uploaded = files.upload() # ファイルアップロード用ウィンドウが出ます
df = pd.read_excel("kakeibo.xlsx")
print("データの先頭5行を表示します:")
print(df.head())
files.upload()
を使えば、Colab上で簡単にExcelファイルを読み込めます。
# カテゴリごとの合計を計算
category_sum = df.groupby("カテゴリ")["金額"].sum()
print("カテゴリ別の支出:")
print(category_sum)
結果例:
カテゴリ
交通 800
光熱費 9000
教養 1400
食品 4380
Name: 金額, dtype: int64
Excelの「ピボットテーブル」と同じ集計が、たった2行でできます。
今度は、カテゴリごとの支出を棒グラフにしてみましょう。
より見やすくするために、グラフを少しおしゃれに整えます。
import matplotlib.pyplot as plt
import seaborn as sns
# Seabornのスタイルを適用
sns.set(style="whitegrid", font="IPAexGothic", palette="muted")
plt.figure(figsize=(6,4))
sns.barplot(x=category_sum.index, y=category_sum.values)
plt.title("カテゴリ別支出", fontsize=14)
plt.xlabel("カテゴリ")
plt.ylabel("金額(円)")
plt.tight_layout()
plt.show()
seaborn
を使うとグラフが自然で見やすい
出力結果は、こんな棒グラフになります👇
(食品・光熱費・交通などが自動的に棒で表示されます)

Pythonの強みは「分析の幅が広がること」。
月ごとの支出推移も簡単に出せます。
df["月"] = pd.to_datetime(df["日付"]).dt.month
monthly_sum = df.groupby("月")["金額"].sum()
plt.figure(figsize=(6,4))
sns.lineplot(x=monthly_sum.index, y=monthly_sum.values, marker="o")
plt.title("月ごとの支出推移", fontsize=14)
plt.xlabel("月")
plt.ylabel("金額(円)")
plt.tight_layout()
plt.show()
to_datetime()
で日付を月に変換

- Excel家計簿をPythonで自動集計できた
groupby()
でカテゴリ別・月別の合計を簡単に算出seaborn
でグラフを見やすく作成
Pythonは、「家計簿」や「出費管理」など、日常に密着した場面で大活躍します。
さらに一歩進んで、「自動でグラフ付きのレポートを出力するPythonスクリプト」に挑戦してみましょう。
おつー
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